随感随筆 2020年3月14日

コロナショック

 いつからだろう。コロナショックという言葉が出始めたのは。

 WHO(世界保健機関)はパンデミックを宣言した。日経平均株価の週間(9~13日)下落幅は3,318円と過去最大を記録した。「需要消滅に市場動揺」とマスコミ報道にもあった。市場の不安を反映する「恐怖指数」(VIX指数)があるのも初めて知った。リーマンショック(2008年11月)の80.9に迫る75.5(2020年3月)。これがコロナショックなのか。気がかりなのは経済への影響だ。

 ヒト、モノ、カネの循環。ヒトやモノが動かなくなり消費が消えてしまった。経済活動に悪影響を及ぼすのは間違いない。その懸念が株価の大幅下落につながっているんだろうなどと勝手に思っている。

 卒業式や送別会の中止、冠婚葬祭の自粛などで花屋さんも飲食店も旅行関連業もタクシーも売り上げの低迷に苦しんでいる。長引けば雇用を守る中小企業が立ち行かなくなる。

 ワクチン開発も含め感染症拡大を抑制しつつカンフル剤となる経済対策を早急に講じる必要がある。

 低利融資拡充による中小企業の資金繰り支援と雇用の下支え。国も日銀も県も市町村も一体となって取組んでいくしかない。

 先日、「秋田県中小企業振興条例関係施策の実施状況について」の勉強会があった。

 その中で「経営安定資金」(新型コロナウイルス感染症対策枠)が紹介された。

 時宜を得た取組として評価したい。

 ただ一つだけ申し上げた。保証料率(0.35~1.40%)の中小企業負担は無くすくらいの支援を考えても良いのでは、と。

 16日、17日は総括審査が行われる。15名中11名の議員が「新型コロナウイルス感染症」を取り上げる。どんな切り口、どんな議論になるのか注目している。