
議会報告 2012年7月13日
未来づくり協働プログラム
正式には「秋田県市町村未来づくり協働プログラム」という。課題解決が明るい未来展望につながるようなプロジェクトについて、市町村提案を基に、必要に応じ県事業も加えながら、企画段階から実施段階まで両者が一体となって取り組んでいくために本プログラムが創設された。
今日、はじめてプロジェクト案に関する「概括的な質疑」が予算特別委員会で開催された。プロジェクト案名は「県都秋田市食と農業未来づくりプロジェクト」。
プロジェクトの概要は、旧農業試験場跡地で、県が進める新エネルギーを活用した周年農業の実証と連携して、園芸作物に特化した新規就農者の育成等を図るための振興拠点を整備しようとするもの。そして、県都の強みを生かした都市近郊型農業の確立により、秋田市農業の未来を切り拓こうというプロジェクトである。
今日の概括的質疑には、私も含めて7名が質問に立った。質問時間は7名合わせて約1時間。ちなみに私の持ち時間は9分。限られた時間ではあったが、以下の点について質した。
1 本プロジェクトが目指す「都市近郊型農業」について
2 総事業費10億円の配分(内訳)について
3 プロジェクトの成果指標と全県への波及効果
新規就農者の研修がスタートするのは平成27年度とまだ先ではあるが、研修2年目には模擬経営ができること、県内外の非農家出身者が円滑に営農を開始できるように就農ほ場を整備・提供することなどが盛り込まれていて、全国的に見ても先駆的な取組となっている。
稲作依存の生産構造から収益性の高い園芸作物中心に転換し、また、園芸の担い手を育成し、そして、県内一の消費地を抱えた生産地として都市近郊型農業の確立を目指そうとするプロジェクトである。私としては、地下水熱利用をベースとして太陽光なども組み合わせた新エネルギー活用型の周年農業にも大いに期待したいところでもある。
いずれ9月議会において小委員会が開催され、そこで十分な議論がなされるであろう。今後長期にわたってこの人材育成がどんな広がりを見せていくのか、楽しみであると同時に失敗は許されないという責任感をもってウォッチしていきたい。