随感随筆 2012年6月26日

23会

 県議会には8つの会派があるが、それとは別に超党派の勉強会のグループがある。秋田県議会県政課題研究会23会である。平成23年の県議選で初当選した議員、同期8人で構成されていることから23会と称している。外部講師を招いて様々なテーマで定例会に合わせて開催している。今回は、中小企業家同友会全国協議会の瓜田政策局長をお招きして講演していただいた。今回のテーマは、「中小企業振興基本条例による地域おこし」。
 詳細については別の機会に譲るとして、今回初めて知った言葉が「エコノミックガーデニング」。わかりやすく言えば地域活性化は地元産業の成長から、ということである。「中小企業は、植物であり、地域の中でいろいろ貢献し、地域から栄養分をもらって大きくなってくる。大型誘致企業とか大型スーパーは動物。餌のあるときだけはやってくるけれども、餌がなくなってしまうと、またほかへ行く。だから、地域というものは、そこに生えてくる植物を立派に育てていけば、実りが多い」という、企業誘致と地元中小企業の関係を表現した例え話しにはうなずくばかり。
 エコノミックガーデニングの発想に学んだ地域再生の手法を興味深く聞くことができたことは有意義であった。
 少子化、高齢化、人口減少、働く場の確保などと言われて久しいが、突き詰めていけば地元中小企業の発展がこれらの対策や改善に資するものと確信している。そのためにも、更なる地元中小企業振興の実現に向けて仲間とともに切磋琢磨して様々な視点から取り組んでいきたい。