随感随筆 2012年3月31日

規定違反の外国債購入

県監査委員指摘で県出資の第三セクター・(財)秋田県総合公社が財務規定に違反して資産運用し、損失を生じさせていた、と地元紙で報じていた。

財務規定第64条2項(改正前)では「理事長は、有価証券の取得に当たっては、元本が保証される以外の有価証券を取得してはならない」とされている。また、同財務規定第64条2項では「社員は、第64条の規定に違反して公社の資産を運用し、又は支出して公社に損害を与えたときは、その損害を賠償しなければならない」ともうたっている。

購入当時の専務理事と事務局長が損失を補てんし一件落着?のようであるがそれでいいのだろうか。元本保証もなく為替リスクも抱える債権に1千万円も投じた真意がわからない。

もし、皆さんが自分のお金を1千万円運用するとしたらどうするだろう。ハイリスク・ハイリターンかロウリスク・ロウリターンかあるいは分散投資か熟慮するはずである。人様のお金であればなおさらである。財務規定云々以前の問題ではないだろうか。損失補てんしたからそれでいいというものではない。理事長の監督責任はもちろんであるが、資産運用時のチェック体制はどうなのか、これ以外に毀損しているものはないのか、類似事例はないのか。再発防止策も含めた見直しが必要だと思う。

県から外に出ていった補助金や出資金、今回のケースでは指定管理料、ちゃんと生きたお金になっているかな?