
随感随筆 2012年5月13日
知ってますか?伊勢堂岱遺跡
久しぶりに北秋田市(旧鷹巣町)の伊勢堂岱遺跡に足を運んだ。ちょっと肌寒い日だったが日曜日ということもあり、ボランティア・ガイドの方達の話では20人前後の見学者(少ないなあ、が正直な実感)がいたそうである。
ここで伊勢堂岱遺跡について簡単に触れておこう。
伊勢堂岱遺跡は縄文時代後期前葉、約4千年前の環状列石(ストーン・サークル)を主体とする遺跡である。秋田北空港へのアクセス道路建設に先立ち、平成7年から発掘調査を行なった結果4つの環状列石が発見された。4つもの環状列石が集中するのは他に例がなく、縄文時代の祈りとまつりを考える上で貴重な遺跡であることや縄文人の世界観や社会構造を復元できる貴重な遺跡として平成13年1月に国の遺跡に指定された。
そして今、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の一つとして秋田県内では大湯環状列石とともに世界遺産登録を目指して準備中である。そうです。世界遺産登録を目指しているんです。ご存知でしたか。
この伊勢堂岱遺跡を見学できるのも5月いっぱい、ということもご存知でしょうか。6月1日から2年間は見学できなくなります。というのも、世界遺産登録に向けた準備のため、遺跡の保存や整備に本格的に着手するためです。
2年後をより楽しみにするためにも、是非、今のうちに見ておくことをお勧めします。ただし、遺跡にたどり着くには農道を通らなければならないので、初めての方はきっとびっくりするかもしれませんが・・・・・・
昨年9月の一般質問でも取り上げましたが、伊勢堂岱遺跡は秋田内陸縦貫鉄道の小ケ田駅の目の前に位置し、秋田北空港からも車で5分の至近距離。日沿道も整備が進んでいる。近い将来、空と高速道路と美人ライン(秋田内陸縦貫鉄道)とリンクした観光・文化の拠点の一つとして必ずや秋田のブランド力アップに貢献することでしょう。
まずは地元秋田県民のみなさん、大いに盛り上げていこうじゃありませんか!