随感随筆 2012年9月23日

ごまめの歯ぎしり

 先日、「ごまめの歯ぎしりイシャジャの寝言」の出版記念パーティーに出席した。著者は荒谷紘毅氏。さきがけ新聞の月曜論壇にも寄稿していた方なので、ご存知の方も多いのでは。
 三回目の出版で、これまでのコラムをまとめたものだそうだ。本来なら、ここで感想のひとつでも書けばいいのだろうが、手にしたばかりで、読むのはこれから。ただ、ちょっと拾い読みをすると、氏の鋭い眼光と舌鋒を垣間見ることができる。皆さんも是非ご覧あれ。
 さて、この著書と一緒にもう一冊配布されたものがある。荒谷氏には大変申し訳ないのだが、封筒を開けて二冊を見たとき、主役の「ごまめの歯ぎしり・・・」よりも付録(?‥失礼)の方に注目してしまった。それが「JOBS OF ARAYA」である。副題が「第三セクター論考集」(1997~2005)。当時、それまで世間では、誰も注目していなかった第三セクターにメスを入れ「第3セクターに関する指針」を作成したことは、氏自身も「いささか誇りとするところ」と述べている。私も大いに関心のある分野であり、是非その手法を学びたいと思っている。
 3セクに限らず、およそ「税金」というものが様々な形に姿を変え、どのように使われているのか、また、使われてきたのか、これを検証し、ロスをなくすこと、あるいは、未然に防ぐこと、そして、次の世代にどのようにバトンタッチすべきなのかを考えること。自分のライフワークにしたいと思っている。
 荒谷氏のこれまでの業績に敬意を表し、さらに、生涯現役であらんことを願う一人である。