活動報告 2020年2月13日

浮体式洋上風力発電

 長崎県五島市の福江島に飛びました。目的は崎山漁港の沖合約5キロのある浮体式洋上風力発電「はえんかぜ」の視察です。

 しかし、残念ながら当日は朝からの雨にたたられ海上タクシーが出航できず無念の座学。福江港ターミナルビルに設置されている浮体式洋上風力発電施設の模型を使い発電設備の概要を聞くことに。

「はえんかぜ」は環境省の実証試験を経て平成28年3月から商用運転を継続しており、将来的には10基の設置を目指している。

  また、五島市役所の担当者や漁業組合代表者等と洋上風力発電に関する意見交換もさせていただいた。

 秋田県で計画している洋上風力は浮体式ではなく着床式。これまではハード面や発電量にばかり目が行っていたが、今回の視察では「海に植林」という考え方に目からうろこでした。映像も見せていただいたが、風車の海中部分は漁礁となり魚の宝庫になっていた。

  単なる発電施設としてだけではなく、海の植林が多くの雇用を生み、新たな漁業を形成し、環境保全につながる。海や風、漁業と共存共生する“仕掛け”が大切だと痛感しました。

 秋田県沖では「能代市、三種町および男鹿市沖」「由利本荘市沖(北側・南側)」が洋上風力発電の有望区域とされている。秋田県初の洋上風力発電がいよいよ本格化していきますが、次世代につながる“仕掛け”作りに知恵と汗を絞っていきたいと思っています。